自然の息吹を味わいたくて会津磐梯山へ。

久しぶりに濃厚な野湯を味わいたくなり、夜行出発で一路福島を目指した。
SAで車中泊し、翌朝目を覚ますともう9時。
いつもなら車中泊すると朝の光で夜明けとともに目が覚めてしまうのだが、夜中に台風の置き土産の雨が降り出したらしく、空は薄暗い。
そんなわけで朝日を浴びる事も無くぐっすり寝てしまった次第である。

目指す野湯はいずれも山中にあり、しっかりした装備も無く、うっかり登山靴までおいてきてしまったので、降雨時には登山口の確認のみにしようと決めていた。
ま、目指す野湯に入ることが出来なくても近場に温泉がいくつもあるから、雨が降ってもそちらに回ればそれはそれで良しと思っていた。

遅い朝食を済ませ、目指すは会津磐梯山。  この中腹に湧く「中の湯温泉跡」が第一目標だ。
登山口に向かう有料道路「ゴールドライン」に入ってもほとんど車と出くわさない。
やっぱりこんな天候では観光客なんか来ないんだなと思いつつ車を走らせる。

天の恵みか山の神の気まぐれか、登山口が近づくにつれて標高が上がっていくと、山の下ではザーザーぶりだった雨が小雨になってきた。
目立たなそうな登山口を見落としては大変と、キョロキョロしながら車を走らせていると、いきなり広い駐車場が現れ、交通整理の警備員さんが目に入った。
ホテルか何かと思い一旦通り過ぎてしまったが、Uターンして警備員さんに聞いてみた。
「会津磐梯山の登山口ってこのあたりでしょうか?」ってね。
どうやらこの駐車場は登山者用のもので、登山口は目の前でした。
整然と居並ぶ50台くらいの車に圧倒され、再び警備員さんに尋ねた。
「たくさん車が駐車されていますが、こんな天候でも登山する方はいるんですかね?」
警備員さんいわく、、、。
「もう既に出掛けられた方もいらっしゃいますが、天候の回復を待って車で待機している方もいらっしゃいますよ。」
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そんなやり取りをしているうちに雨はさらに小ぶりとなり、このチャンスを逃す手は無いと思い、荷物をリュックに詰め雨具に着替えて登山を開始する。
登山道に入ると早速、ぬかるみと小さな沢の様になって流れる水の洗礼を受ける。
登山靴は出発時に玄関まで持ってきたもののウッカリ忘れてきた。
ジョギングシューズはもはやズブ濡れの泥まみれ。

天気予報によると、天候は次第に回復する傾向なのだが、なにせ山の天気はわからない。   小雨のうちに事を済ませたい気持ちと、野湯へと向かう高揚感に歩の進みも早くなり、中の湯温泉跡まで30分のコースタイムのところ、悪条件の中20分で到着してしまいました。
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薄暗いうっそうと木が茂る原生林を抜け出すと、急に目の前が開け、中の湯温泉跡の広場に出ます。
登山道を外れ温泉跡へと向かうと、そこいら中からグツグツという音とともに温泉やガスが湧き出しています。
これぞまさに地球の息吹。  感動です。
しかしながらそのほとんどは温かいものではありません。
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廃墟と化した温泉宿跡へと歩を進めると、池のような水たまりがあり、大小さまざまな湯だまりやボッケからブクブクと温泉が湧き出しています。
この辺りまで来ると、あたり一面硫黄臭プンプンです。
もう、気分はハイ!
そんなことしているうちに雨はさらに小ぶりとなり、霧のようになりました。  
山の神様、温泉の神様、ありがとうございます。
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興奮しつつ恐る恐る湯だまりやボッケに手を付けてみると、温泉卵が出来そうなくらい熱いものから水と変わらないものまで湯温は様々です。
入浴に適していそうなスポットをチェックしたのちにカメラをセットして、まずは記念撮影。
一通り撮影し終えた後はFREE TIME、自然との融合です。
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たぶん、ここが丸見えのはずの登山道を気にはしつつも、たっぷりと大地の息吹と自然の開放感を感じ取り部分的な紅葉の中、のんびりと入浴を楽しみました。
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こんな天候が幸いしたのか、私が野湯遊びを楽しんでいた2時間ほどの間に登山道を行く登山者の姿は一人も見かけませんでした。  あまりにも熱中していて見落としがあったかもしれませんがね。(笑)
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私が下山するころには雨もやみ、登山者が次から次へと登ってきました。
危うく晒し者になるところでした。(笑)

車まで戻り、今撮ってきた画像をチェックしようとしたら、なんと電源は入るものの画像が出ない!
こりゃまた行かねばならないかと思いつつ、別のデジカメにSDカードをセットしたら、セーフ。
でも、デジカメ本体は逝ってしまいました。
強酸性の温泉を滴らせたままあれこれ操作していたので、電子部品がいかれてしまったのでしょう。

ま、こんな事は温泉マニアとしては想定内。
型の古いデジカメを常に何台か安い値段で確保しています。
強酸性の温泉の場合、防水カメラといえども、パッキンが劣化してしまいますからね。

ところで、私の持参した昔の地図では有料道路となっているゴールドラインには料金所が無く、お金を払った記憶がないのですが、もう有料ではないのかな~。

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この記事へのコメント

ゆゆ
2018年10月26日 19:24
横向の中の湯では無くて、中の湯温泉??
調べてみたら、むか~し、そういえばどこかで見たかもです。
野湯の中でも、あまり行ったというレポが少ないというか、
さっすが野暮天さん~~♪

そして、カメラも想定内という、やっぱりでっかい器でらっしゃる(≧▽≦)
古いデジカメ何台か・・・なんですねぇ。
私も、手持ちの中では新しくて、良いカメラが
真っ先にダメになって、
古いものを何台か引っ張り出してきているのですが、
新しかったものには敵うわけもなく、
イライラの撮影です(苦笑)
野暮天
2018年10月27日 01:26
ゆゆさん、単なる温泉つながりブロガーというわけではなく、ビビッと来た理由が今わかりました。
同じ壁にぶち当たっていたんですね。(笑)

温泉マニアには結構カメラマニアの方もいらっしゃいます。
つまるところどちらを取るかですね。
硫黄泉につきものの硫化水素ガスは電子機器にダメージを与えますが、やはり可能な限り湯船の近くでよりリアルな画像が欲しくなるのはマニアならではの思いですよね。
私の場合、極端に温泉成分の影響が電子機器に悪影響かなと思ったときには、諦めのつくもので撮影をするように心がけています。
昔は硫化水素ガスの強い温泉には、TVもありませんでしたからね。
高級カメラはこんな時は我慢です。
ダメもとのカメラを常に持ち歩かなければ、必ず落ち込むことがあることでしょう。
私はもう既に、5~6台は犠牲にしています。

硫化水素濃度の高い温泉で、画像を撮るには、良く手を拭いて撮影は1~2枚に抑えるか、私のように覚悟を決めて。安く手に入れた旧型ロースペックで写すかですね。

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