自然の中で温泉に浸かりたくなって、蓮華温泉と中房温泉。

首都圏では、まだまだ秋とは思えない陽気の続いた9月末~10月初旬にかけて、久しぶりに蓮華温泉と中房温泉を訪ねてきました。

仕事もひと段落し、夏疲れを覚えたので、とにかく自然の中の温泉でまったりのんびりしたくなって、山の温泉へ向かいました。
首都圏は前日より強い雨が降り続き、出発するも現地の天候が気になり気が重い。

山梨~長野と北西に向かうにしたがって次第に雨足は弱くなり、新潟へと向かうにしたがって天候は回復してくれました。
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道の駅小谷で昼食をとっている間に雨もやみ、蒲原温泉の野湯探索へと向かいました。
野湯マニアの間では有名な川に湧き出す温泉です。
旧道をウロウロすると、高台から温泉湧出箇所を眺めることはできますが、河原へと向かう道は工事関係者以外立ち入り禁止となっていて、平日という事もあり工事車両が行きかいます。
10年以上前に訪ねた時とは比べ物にならないほど工事は進んでいますが、いったいいつまでこの工事が続くのだろうかと気になるところです。

気を取り直して、上流部より対岸へと橋を渡り集落をウロウロしてみましたが、現場へと続く道は現在通れないと地元民の忠告を受けて上流部からの探索をあきらめました。

蓮華温泉へと向かう途中にある姫川温泉に立ち寄ってみます。
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姫川をまたぐ橋を渡り、姫川温泉の源泉が源泉槽からあふれ出て小さな湯だまりを形成しています。
いつものようにここで手湯を楽しみます。
この先にある公園に車を停め、周辺を探索します。
温泉池というものがあることを初めて知り、ワクワクしながら露天風呂のような池に近づいていくと、入浴禁止との看板があり、思わずガッカリ。
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妻は、「こんなところで入る人は普通いないよ。」と言っていましたが、そんな人がいるからこんな看板が立っているんだよね。(笑)
この対岸からも川に沿って上流部に伸びる獣道のようなものがあったけれど、天候も回復してきたし蓮華温泉でたっぷりと露天風呂を堪能したかったので、気にはなりましたが先へと向かうこととします。

ここからは急な山道となり、一気に高度を稼ぎます。
気温もグングン下がり、尾根道に出るころには紅葉もちらほらとめでることができました。
蓮華温泉の駐車場に到着すると、気温は15度ほどで半袖なんか着ているのは私達だけ、慌てて駐車場でありったけの防寒具を重ね着する始末。
周りを見渡すと、続々と到着するのはリュック背負った防寒装備の登山客ばかり、キャリーケースなんかごろごろしているのは私達だけでした。(笑)
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今晩お世話になる蓮華温泉ロッジは旅館というよりは間違いなく山小屋で、夕食は17時45分、朝食は6時、21時になると消灯、布団はセルフサービスの上1畳ほどの大きさ、食事の後は食器をかたずける等の制約があります。
よって、懐中電灯持参での宿泊です。
部屋にはテレビも冷蔵庫もなく、鍵もありません。   さらに電気のコンセントは使用不能です。
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でもここには、素晴らしい温泉と自然、そして都会人にとっては非日常の空間があります。

チェックアウトを済ませ、早速名物、というよりは名所の裏山に湧く露天風呂巡りへと向かいます。
午前中降っていた雨のため、登山道には水がたまり、時には沢のようになり、気を使いながら一歩を踏み出す始末、登山靴や長靴を持参しなかったことが悔やまれました。

順路通りに進むと、最初に目にするのは「三国一ノ湯」という家庭用の浴槽と変わらない大きさの露天風呂です。 
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 登山道から丸見えで、初めて目にした方は驚くかもしれませんが、蓮華温泉の裏山に点在する露天風呂はみな似たような超開放的なものなのです。
湯船に注がれているのは甘苦酸味の温度の低い源泉で、暖かいシーズンのほうが快適ではないかと思います。

山道をさらに上っていくと、背丈の低い高原特有の樹林帯になり、紅葉したナナカマドの葉や赤い実が美しい彩を添えています。
この辺りまで来ると山の中腹から湧き上がる空吹かし(いわゆる地獄地帯)が見えてきます。 

間もなく樹林帯を抜け、平坦地にある2番目の露天風呂「仙気ノ湯」に到着します。
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蓮華温泉の露天風呂の中では一番大きく、ゆったりと6人くらいは入浴できそうです。
若干の酸味を含んだ硫黄臭の源泉で、割と温かな源泉が湯船に注がれています。
冷却用のホースがあり、気温の高い夏場にはそこそこ高い温度なのでしょう。   この時期は源泉のみの投入でも温めに感じられる、長湯向きの露天風呂だと思います。

ここから右手に地獄を眺めながらさらに山道を100m程登ると、行き止まりにある露天風呂「薬師湯」に到着します。 
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  石造りの湯船は4人くらいならゆっくりは入れるかな?   ここの源泉は温かく、レモンのような酸味が強く感じられます。
急な斜面の中腹、露天風呂の中では最高所にあり、とにかく見晴らしは抜群です。
私はここが大のお気に入りで、ここに入りたくて蓮華温泉を訪れるといっても過言ではありません。
入浴しながら、登山道を登ってくる人が確認できるので、妻もここが一番リラックスできると言っていました。  
そのためか、近年の山ガールブームによるものか、「仙気ノ湯」からこの「薬師湯」へと向かう登山道の入口にチェーンが張られ、以前は無かった「女性優先」との看板が立てられていました。

私も登山道を登ってくる女性を目にして湯船から上がったのですが、込み合っている時などは男性にとって不公平感を感じるんじゃないかな?(笑)
ま、仕方ないか、ここは混浴だし、レディーファストしてあげないとね。

崖のような登山道を下り、一旦「仙気ノ湯」まで戻り、先ほど登ってきた登山道とは違う道を下って宿へと戻ります。   その先にあるのが林間の露天風呂「黄金湯」です。
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鉄臭甘味を感じる温かな源泉で、見晴らしこそ良くありませんが、日当たりのよい林間にあり、身近な自然との一体感を覚えることもでき、私的には落ち着ける大好きな湯船です。
猫肌の私でも決して熱くは感じない湯温ですが、その立地的なものからか、数多くの茹でガエルちゃんが周辺に散らばっていました。

宿に戻ると間もなく山小屋の早い夕食の始まりです。
17時の夕飯なんて、入院以来かな?  いや、病院のほうがもっと遅かったかもしれません。
登山客は私達のようにダラダラ飲んだり食ったりしていません。   みなさんさっさと食事がすんだらば、明日に備えてお休みの様です。
もっとも、ここは旅館ではなく山小屋ですから、食事なんか期待してはいけません。 
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 豪華でこそありませんが、家庭での夕食以上のものは供され、私たちの目の前に籍を取られたご夫婦とは温泉の話で盛り上がり、楽しいひと時を過ごすことができました。

いつもの宿なら、ただ何となくダラダラつけるテレビも無く、21時の消灯までの間どうやって過ごそうかなんて思いながら部屋でごろごろしていたら、いつの間にかウトウトして消灯時間を過ぎていました。
たしか内風呂は24時間入浴が可能だと言われたことを思い出し、恐る恐る懐中電灯を点灯して廊下に出てみます。
あれ? まだ消灯していないじゃん。
浴場や廊下は明るさこそ落ちるものの点灯されていました。
懐中電灯は部屋の中で必要だったのですね。

誰もいない、寝静まって物音ひとつしない館内を内湯浴場へと向かいます。
もちろん浴場には誰もいません。   
山小屋のそれにしては、立派な浴場で、旅館やホテルのそれにも引けは取りません。
熱い源泉がかけ流されている湯船のお湯は淡白濁し、ほっこりした温泉臭が鼻孔をくすぐります。
しばしの間ボーッと入浴していましたが、露天風呂巡りの疲れが出たのかこのまま寝てしまいそうな気がしたので、静かな廊下を足音をひそめつつ部屋へと戻りました。

もちろんその後はバタンキューです。

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早朝まだ暗いうちからロッジの前を山に向かう登山客の砂利を踏みしめる足音で目が覚めます。
今朝下界から上がってきた方が大半だと思いますが、みなヘッドランプを照らしながら登山道を上がっていきます。   その大半が中高年、私もまだまだ頑張らねばと元気をいただきます。

朝食の時間、食堂を覗くと昨晩いらした方はほとんどいらっしゃいません。   皆さん、弁当を受け取ってすでに山へと向かったようです。   道理で宿の中は静まり返っています。   私は朝風呂を楽しむべく浴場へと向かいました。
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昨晩は真っ暗で外の様子は何もわかりませんでしたが、浴場の目の前が登山客の通る道路で、その遥か彼方には北アルプスへと続く山並みを眺望することができます。   なかなか素晴らしい景色を眺められる浴場です。
山登りの方々を見送り、日帰り入浴者の訪れる前に昨日と同じルートで露天風呂をめぐります。
早朝の気温は2度まで下がり、今季最低を記録したらしいが、私達もその寒さになれたのか、昨日と同じ服装で頑張ります。(笑)

朝でも温かな湯船を選んで、じっくりと絶景を眺めながら入浴していたら、目の高さに美しい虹が出現し、寒いのも忘れて記念撮影。
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寒い中でもじっくり体を温めてくれる温泉に感謝し、蓮華温泉を後にしました。

本日の予定は宿泊予定の中房温泉のみ、向かう道中はフリータイムです。
道の駅やら農産物直売所などに立ち寄りながら、途中からは国道を離れナビの指し示すいつもとは違うルートを中房温泉へと向かいます。
しばらく走ってもスーパーやコンビニはおろか、食事ができそうな店もなく、「昼食は信州蕎麦」とほざく妻とそれが原因で犬も喰わない夫婦げんか。   いくつになっても単純バカですね~。

ようやく見つけた蕎麦屋さんで今年の新蕎麦をいただきます。
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「信州=蕎麦」というのは、遠くから湘南や伊豆にいらした方が「湘南=シラス丼」やら「伊豆=金目鯛」何てことと一緒で、地元の方からしたら、「なんでそこまで?」って思われてんのかな~。

てなわけで、昼食後は中房温泉にまっしぐら。   相変わらずすれ違いのできない道は気を使って、運転が疲れます。   「前から来るな!」ひたすらそう念じてハンドルを握ります。

中房温泉は過去に何度も訪れていますが、1泊ではのんびりとすべての温泉を堪能することはできません。
写真だけの取材なら可能だろうけれど、それぞれの温泉を楽しむには何度も足を運ばなければなりません。
そしてそのたびに新たな発見があるのもここが「温泉のデパート」と呼ばれることの一因でもありましょう。
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13時半ごろ中房温泉に到着し、天気もいいので、まずは温泉プールから庭に点在する露天風呂めぐりをいたします。 
まずは温泉プールでヌーディスト気分。  水死体じゃありません。(笑)
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お次は「根っこ風呂」。  これは一人用かな?
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お次は「月見の湯」。  
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そんでもって、「地熱浴場」で休憩がてら一息入れて、と思ったら、なかなかこれも堪えます。
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そろそろ薄暗くなってきたので、お気に入りの「白滝の湯」で本日の露天風呂は〆といたします。
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前回は雨降りだったので、屋外の露天風呂をのんびりと楽しむことが出来なかったため、今回こそはと、いくつもの露天風呂や地熱浴場を駆け足でめぐっていると、あっという間に夕食の時間になってしまいました。
「内湯は夕食後にのんびりと、、、。」なんて思っていましたが、夕食後は露天めぐりの疲れととアルコールが効いてしまい、内風呂に入ることなく爆睡してしまいました。

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この日も真っ暗なうちから登山客の気配で目が覚めました。
実は早朝トイレに起きると、すっかり登山スタイルの方々が洗面所で歯磨きの最中。
なんだか私まで目が覚めてしまい、朝風呂しに「不老泉」へ。
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ここでも昨晩宿泊していた方々の大半は中高年の登山客、昨日の蓮華温泉に引き続き、「私も温泉に浸かっている場合じゃない!」なんてことも思いましたが、その後再び夢の中、次に目が覚めた時には朝食タイム直前でした。
案の定、そこに残っていたのは、お年寄りご夫婦のグループとライダー、そして私達だけでした。

朝食後、昨日はいることのできなかった、宿から少し離れた露天風呂「菩薩の湯」へと向かうと辺りは登山者の人波。   まだ登山ブームなんだな~と改めて思い知らされました。
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私たちが湯船に浸かっていると、次々とパーティーが出発し、木々の隙間から急坂を登っていく様子が湯船からもみえます。
かつて独身の頃は山歩きを趣味としていた私としては、登山者達を羨む気持ちと、呑気に温泉に浸かっている自分の心地よさが、悪魔と天使の囁きよろしく、頭の中をぐるぐるしていました。

その後、今年新しくできた貸切風呂の「根羽の湯」で入浴。
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そして部屋に戻りがてら、最後に昔からある貸し切りの「滝の湯」に時間いっぱい入浴して終了。
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と思ったら、メインの浴場「大浴場」に今回はまだ入っていなかったことに気付き、落ち着かないのでちょっとだけチャップン。
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その後、時間いっぱいギリギリにチェックアウトとなりました。

そんなこんなで今回も中房温泉全制覇は無理でしたが、のんびりと過ごすことができたので、良しといたしましょう。

さて、今日は家に向かってまっしぐら、、、ではなく、いつものように道の駅やら土産物店をはしごいたします。
込み合う地方都市や首都圏は高速を使い、時間の許す限り、一般道を使って地元ならではの名産品や特産品を買います。

家で待つ家族にゴマすりを兼ねてね。(笑)

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