湯快な日常生活探検隊

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zoom RSS 野湯探検 2016春 湯俣温泉

<<   作成日時 : 2016/06/22 13:33   >>

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10年以上前から「コノ野湯絶対に行きたい!」と思いつつも、ついつい先延ばしになっていた念願の湯俣温泉をようやく訪ねる事が出来ました。

その出発地点である北アルプスの登山基地、「七倉山荘」までは今まで何度も来た事がありました。   ところがそんな時は急遽立ち寄ったため湯俣温泉まで行くのには時間的に無理だったり、満を持して訪ねた時は天候に恵まれなかったり、、、。
「そのうちいつか行けるだろう」なんて思っているうちに時は過ぎていってしまったのでした。

先日、アウトドア系のご夫婦と飲み会をしたときに、この温泉の事を私が酔っ払って熱く語ったんだろうな〜。   その後、その方から、「湯俣温泉に行くなら一緒に行きたい」との嬉しいお言葉をいただき、急遽「湯快な湯俣温泉探検隊」が結成されたのであった。
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金曜の夜に神奈川某所に集合し、圏央道〜中央高速〜長野自動車道と乗り継ぎ、途中1回の休憩を取っただけで早く到着しようと運転を頑張ったが、私が高速を降りる豊科ICを通り越してしまい次の麻績ICから再度高速に乗り直して戻ったため、大町に着いたのは23時を過ぎていた。

ここまで来れば、今日の目的地「七倉山荘」はもう目と鼻の先だ。
コンビニで翌日の食料を補給し、山道を七倉めざしてドンドン登って行く。   到着後のビールを頭に思い浮かべながら、、、。

途中、こちらに来ると必ず立ち寄る川原の野湯に立ち寄る。
私としてはココでひと浴びしてから一杯やりたい気分でしたが、他のメンバーが誰も興味を示さないので、温泉臭を深呼吸しただけでスルー。
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七倉山荘前の駐車場に着いたのは日付の変わる少し前。
キャンプ禁止なので、山荘やトイレから離れた駐車場の端に車を停め、山側の草地にテントを設営し、待ちに待った念願のビールで乾杯!
翌日は湯俣温泉に向けて早朝から出発したいので、飲むだけ飲んだらテント内での酒宴は早々に終了し、サッサと寝袋へともぐりこんだ。
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翌朝は6時半頃に起床し、テント撤収後、身支度を整え、7時頃から青空の下簡単な朝食をとる。 
 コレだけでも十分アウトドアだよね。  朝からビールと行きたかったが、オットいけない、今日はこれからが本番なのだ。
全員の出発準備が整ったのは8時前、出発前に記念撮影をして8時過ぎにタクシーへと乗り込む。
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???なかなかタクシーが動こうとしないぞ!???

ちょうど時間が、高瀬ダムの土砂を運び出すダンプカーや各種作業車の出発時間と重なり、我々はタクシーの中で待機する事になった。   しばらくすると先頭の車両が現れ、その後ろから次々と隊列をなして切れ間無くそれは続き、最後の1台を見送った頃には約30分近くの時が流れていた。

「こんな事なら、悠長に出発記念の写真なんか撮るんじゃなかった」
「最初の車両が現れるまで数分あったのだからその間になぜ運転手は出発しなかったんだろう」
なんて事を待ち時間の間ズット考えていたが、ココはきっと工事車両が優先なんだろうな〜。

結局七倉山荘前をタクシーで高瀬ダムに向けて出発したのは8時35分の事だった。
1つ目のトンネルを抜けると、遠目には巨大な石垣を思わせる日本第二位の高さ(176メートル)を誇る巨大なロックフィルダムがそそり立っていた。
絵に描いたようなつづら折れが上へ上へと続き、あっという間に標高を稼ぐ。
タクシーは楽だな〜。(笑)
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10分少々でダムの最上部にタクシーは到着し、目の前には広大なダム湖が広がっていた。
ココからはひたすらほぼ平坦な林道や山道をダム湖に沿って歩くらしい。

七倉では長袖Tシャツ1枚でも暖かく感じたため上着を置いてきてしまったのだが、高瀬ダムの上は北アルプスから吹き降ろす冷気のためか、じっとしていると寒いくらい。   今更その事を後悔してももう始まらない。
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高瀬ダムを出発したのは8時50分。
「夕方帰ってくる時にはきっとヘロヘロになってこの辺を歩いてくるんだろうな〜」
なんて思いながら、はやる心を抑えつつ、湯俣温泉に向け歩を進めた。
道中にいくつもある長いトンネルの中は、外気温が暖かい時期には冷蔵庫を開けた時の様な冷気が保たれ、クーラーの効いている部屋に入ったかのような感じだ。
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歩き始めて2つ目のトンネル内には温い温泉が湧き出している。
帰りにひとっ風呂浴びてやろうと持参したビニールプールをその場に展開。
私がプールを設置している間に他のメンバーも記念撮影や小休止し、5分後に出発。
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「ダム湖なんてどうせ代わり映えしない景色が続いているんだろう」と思ってやってきたが、その風景は上高地にも劣らないくらいダイナミックなものです。
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上流に進むにつれて水の流れにも静と動が混在し、その景色には飽きる事無く林道終点にたどり着くことができる(9:55)。   ココで10分ほどの小休止。

ココからは山道となるが、アップダウンはほとんど無く、危険箇所には木道も整備されている。   ハァハァ言う事もほとんど無く林間散歩のような感覚でジャラジャラと熊鈴を鳴らしながらすすむ。

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いくつもの土石流によるガレ場を超え歩を進めると、「名無し小屋」という避難小屋があり(10:28)、見学がてら休憩を10分ほど取る。  小屋内には畳敷きの居室と鍋やストーブを備えた土間があり、 本気で泊まってみたいと思える雰囲気です。

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ココから晴嵐荘まで50分という案内看板に背を押され山道を行くと、道の真ん中にかなり新鮮な熊の糞、ザックにぶら下げた熊鈴を今までよりも激しくフリフリしたのは言うまでもありません。(笑)
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このあたりまで来ると先程までのダムや広々とした河原のような風景から渓谷を流れる急流へと川の流れも変わり、水の色も変化する。
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渓流に沿った山道を歩いていくと、遠くに晴嵐荘が見えてくる。
程なく晴嵐荘のある対岸へと続く吊り橋に到着。   
轟々と勢い良く流れる川を渡る際には、絶対に壊れないと分かっていてもなかなかのスリル感が味わえる。
ようやく湯俣温泉「晴嵐荘」に到着。(11:40)
先客達と軽く挨拶を交わし、小屋の前で休憩。
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晴嵐荘まえに湧き出す野湯も入湯目標の一つだが、数組のパーティーが休憩したりランチしたりくつろいでいるので、誰も入る気はなさそう。
そこで、ココから15分もあればたどり着くはずの高瀬渓谷にある、国の天然記念物「噴湯丘」と「球状石灰石」を先に見学し、あわよくば、そこに湧き出しているはずの野湯を堪能しようではないかと意見がまとまる。

小屋の前で食事を取っている、ココを熟知していそうな親父さんにまずは噴泉塔までの行き方を確認。
小屋の前の立て看板に表示されているのとは違うルートを薦められたが、良く知っていそうな口ぶりだったので、小屋のサイドから上流を目指して山道を行く。

まもなく道は二つに分かれる。   渓流に沿って行く方は先の方で断崖に阻まれ行き止まりになっている。   もう一方の山側へと向かう道はかなりの急角度で続いているが、これ以外に道らしいものは無いので、「きっとコノ道は断崖を巻いて反対側の川原に続いているのだ」と自分に言い聞かせ、ヒィヒィ言いながら10分程登るも、一向に巻く様子も無く、不安になったため、一度晴嵐荘まで引き返してみる事とする。

今度は小屋の前の看板が示すように、渓流に架かる橋を渡り、対岸を上流に向かって進む。
まもなく、東京電力の管理する堰と管理小屋があり、そこを過ぎると視界が開け、右手上流対岸に夢にまで見たオッパイのような形をした「噴湯丘」が見えてきた。
望遠カメラで覗いてみると、湯気も確認でき、テンションはマックス状態。
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誰に押されるわけでも無いのに自然と歩みは速くなり、頭の中は到着後の幸せな情景で一杯になっている。
後ろの他のメンバーを見ると、たどり着いた感からか、のんびりと写真などとっている。

早足で来た私の目の前に、壊れかけ歪んだつり橋が横たわっていた。
かろうじて鉄製のワイヤーケーブルは両岸の岩盤に固定されているが、床板を固定するためボルトで留められた木材はボルトが抜け落ちているため、その役目を果たす事はなく、半分ほど残った床板はシーソーのようにブラブラしている。
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ここまで来て、我が探検隊も敗退か、、、。
目標物を目の前にして絶望感が私を包んだ。

とりあえず、どんな状態か確認するために、それまで首から提げてきたカメラやポケットに突っ込んでいた様々なものを地べたに置き、空身になって恐る恐るつり橋へと歩を進めた。

こんな状態だから、床板はあてにせず、バランスをとるために足を置く程度にして、体重のほとんどは両腕をかけた鉄製のワイヤーにかけ10cm刻みで前へ前へと平行棒の要領で進んでいく。
学生時代に体操競技で鍛えたバランス感覚と腕力がこんなところで役に立つとは思わなかった。
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真下は轟々と雪解け水が流れる美しい渓流。   美しいが、一歩間違えれば命の補償は無い。
真ん中あたりまで来たところで、いったん出発地点に戻り、今度は装備を背負って橋を渡り始めた。

私が対岸にたどり着き振り返ると、他のメンバーも橋のたもとでこちらの様子を伺っていたようだ。
妻が渡り始めたので、「来るな〜!」「危な〜い!」と大声で叫ぶも渓流の轟音にかき消されて何も聞こえないみたいで、思わず両腕で「×」をつくり合図を送った。
合図を確認してかどうかは分からなかったが、妻は引き返していって私もホッとした。

次に同行した男性メンバーが渡り始めたので、注視していると、何とか真ん中あたりまでは来たが、ほとんど底板がガタガタになっているのを確認して引き返していった。

ここをほかのメンバーが渡るのは危険と判断した私は、携帯電話ををとり、「この先は自分だけで探索するのでみんなはここで待機されたし」との旨連絡しようと思いついたのだが、その直後、ここは圏外だったことに気付き、ボディーランゲージで対岸のメンバーたちに伝えるも、果たして伝わったかどうか、、、。

なんとなく伝わったような気がしたので、一人で最大の目的である噴泉塔を目指し先へと向かう。
橋を渡り、先へと続く山道を行くと河原へと続く崖があり、ロープが設置されている。
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河原に出ると、目的の噴泉塔はもう目と鼻の先だ。

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はやる心を抑えながら最後の難関、先人が岸壁を穿ったらしき幅20cm足らずの足掛かりを岩肌に張り付くようにして先へと進む。
その数メートル下には雪解け水が逆巻いていて、落ちればただでは済まないであろう。
10mほど進んでその先を見ると、岩肌が崩落したらしく、足掛かりが無くなっているではないか。
ここから先は命知らずか、スパイダーマンの世界、そう判断した私は後ろ髪をひかれつつも、引き返していったのであった。
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やれるところまでやった満足感に包まれながらも、「引き返す時に気を緩めてヘマしたら、明日の新聞の片隅に載るかもしれないな〜」なんて思い浮かべながら、、、。
ここからだと噴泉塔の上部から湯気らしきものが上がっているのも目視できる。
ように私には見えた。
「また近いうちに来るから、その時はよろしく!」と、心の中でつぶやいて記念にパチリ。

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その後、みんなで晴嵐荘まで引き返し、昼食とする。
同行のメンバーが持参したコンロでオシャレで美味しいチーズフォンデューを作ってくれたおかげで、昼飯がランチへと変貌したのは言うまでもない。
あとは帰るだけだから、アルコールも1杯だけ、、、。  幸せ〜!
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ランチしている間に先ほどから小屋の前にずっといる方々に加え、今日はここでキャンプするという方々も到着し、晴嵐荘の周りに湧く野湯には誰も入ろうとはしない。   ま、露天風呂のすぐ横にテントを張っている人もいるし、女性陣は当然厳しいよな。
そんなわけで、私だけ野湯をいただくこととする。
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先人(小屋の方?)の手により整備された数か所の野湯をチェックし、適温の一つを選び浸かる。
熱くなったら、渓流との合流地点で尻湯しながらクールダウン。
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あわよくば他のメンバーも入浴するのではないかと、表面に浮かぶ藻を排除しながら入浴していると、妻が「誰も入らないわよ!」「いつまでも入っていないで早く出て!」なんて言いに来たので、私としては少々不満を残しながらではあったが、最後にどっぷりと頭まで温泉に浸かり、この野湯の全てを頂いた気分になって退出したのであった。
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私が入浴した湯船以外にも泉質の違う白濁の湯をたたえた湯船など、先人の手による湯だまりがいくつかあり、後ろ髪を引かれつつも湯俣温泉を後にしたのであった。
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いつでもそうだが、往路に比べると、帰路は早い早い。
皆、黙々と歩く。
遅れがちの妻を気遣って他のメンバーがいたわってくれる。  ありがたい。

往路に設置しておいたトンネル内のビニールプールでざっと温泉を浴びるも、トンネル内が寒く、温泉の湯温もぬるいので、決して心地よいものでは無く、マニアとしてのノルマ達成といった感じのものであった。   しかし、これを避けて通れないのがこの手のマニアでして、、、。(笑)
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往路よりも速いピッチで高瀬ダムにたどり着き、公衆電話からタクシー会社に電話をかけて七倉駐車場までサッサと戻るはずでした。
タクシーに乗ってほどなくすると、無線を受けた運転手さんが、「今からダンプカーが高瀬ダムの現場に戻るため、しばらくの間この先は通行できないので、途中の駐車場からダンプの行列でも眺めよう」という。

朝に引き続き、帰りも作業の終了に合わせてしまうとは、、、トホホ、、、。
仕方ないので運転手さんの提案を受け入れて、30分ほど高瀬ダムのつづら折れを登るオモチャのような色とりどりのダンプを眺めていました。   ダンプマニアにとってはとってもラッキーだったことでしょう。(笑)
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七倉駐車場までタクシーに乗って、そこからは自家用車に乗り換えて今日の宿泊地、白馬の貸別荘へと向かっいました。

貸別荘へと向かう途中にスーパーに立ち寄り、今日の晩御飯の材料をあれこれ考えながら購入。
バーベキューサイト付きの貸別荘を予約してあったのだが、今からバーベキューを楽しもうなんて元気と余裕はもう我々にはなく、いつものキャンプの定番、「キムチ鍋」をメインとしたオツマミ的な夕食に決定。
無事帰還を祝ってカンパ〜イ!
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同行ご夫婦のご持参された超ハイパー蒸留酒「白酒」の酔いも手伝って、気が付いたらベッドの中でした。
満足満足!!

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内 容 ニックネーム/日時
アドベンチャーしてますねぇー、写真と隊長のレポを読んでるだけで自分も冒険している気分になりました、、しかし、昔は体操部だったの?ね(笑 )無理せず引き返したのは勇気ある撤収です、、お疲れ様でした(^。^)
ひで です
2016/06/29 18:59
ひでさん、こんにちは。

以前に比べるとだいぶピッチは落ちましたが、たまの湯めぐりを楽しんでおります。
体力の衰えも考慮し無ければならなくなってきました。

ひでさんたちのお楽しみもたまに拝見させていただいております。
友人の方々も、相変わらず皆さんお元気ですな〜。
野暮天
2016/06/30 11:07

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